「合成ダイヤモンドアンビル一体型電極」を開発いたしました。
株式会社VISION IV(代表取締役:小関智昭)は、「ダイヤモンド電極の試作・製品化」に取り組んでおりますが、この度「合成ダイヤモンドアンビル一体型電極」を開発したことを報告いたします。
現在のダイヤモンドアンビルセルによる実験では、顕微鏡を見ながらの微小なセッティングが困難である、加圧測定時における金属電極の断線や変形、接触部分のわずかなズレによる破損などの問題があります。
今回開発した「ダイヤモンドアンビル一体型電極」は、ダイヤモンド合成技術とリソグラフィによる微細加工技術の組み合わせにより合成ダイヤモンドアンビルと導電性ダイヤモンド電極を一体化させたもので、これまで困難であった実験装置のセッティングを容易にして最先端の物質・素材研究を多くの研究者に広げることに貢献します。またダイヤモンドアンビル一体型電極は、金属電極に代わり表面のダイヤモンド薄膜を電極として使用しているため、繰り返し利用可能なものです。
今後は周辺技術を確立し、2023年度内に製品化いたします。