ダイヤモンド電極一体型アンビル
「ダイヤモンド電極一体型アンビル」開発の経緯
現在のダイヤモンドアンビルセルによる実験では、顕微鏡で上下のダイヤモンドアンビル間に測定試料・電極をセットし高圧下での状態を確認します。先端部分のセッティング時における金属電極の断線や変形、接触部分のわずかなズレによる破損など、再セッティングが必要となると研究に遅れが発生してしまいます。これまで極めて困難であった高温高圧環境での研究のための実験装置のセッティングを容易にして、最先端の物質・素材研究を多くの研究者に広げることに貢献すべくスタートしました。
ダイヤモンド電極一体型アンビル
VISION IVは、物質・材料研究機構の高野先生の 特許技術を基に「ダイヤモンド電極一体型アンビル」 の量産化開発に成功しました。
金属電極の課題を解決するため、ダイヤモンドアンビ ル上に導電性ダイヤモンド電極形成しました。世界で 最も硬く、耐久性があります。
アンビル・金属電極の課題
1 セッティングの難しさ |
2 壊れやすい金属電極 |
3 測定の再現性が低い |
ダイヤモンドアンビルとは
物質に超高圧をかけ、超高圧下での物質の特性評価 や物質の合成・相変化に使用される、実験治具です。
2つの対向するダイヤモンドアンビルの間にサンプル、ガスケット、電極、インシュレータなどをセッティング して使用します。